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SD100(νmaicoviconの挑戦は終わったのか?) 1



2008年にPanasonicから発売されたSD100は家庭用のカメラの中では時代を区切るほど画期的な挑戦がなされていたと拙は思っている(これは拙が使っているから贔屓倒しているわけではない(笑))

技術的に以降のPanaのカメラはSD100で構想された物を拡張的にトレーシングされたもので現在にいたっても面白みに欠けるとしか感じられない。そこで今回は雑談風に、このカメラの画期性と死角を考えてみたい。

高解像度大型画面時代に求められる家庭用のカメラは高画素や高細密を売りにするだけではなく総合的な機能を要求される時代になっている。

最初に驚いたのは1/6というサイズながらもRGBという3MOSで撮像するシステムだった。が、逆に不安になった。うまく行けばカラー方式として規格上の理想的な信号を収録できる基本的なアプローチだが、可能なのかい(笑)ということである。それは

・光軸の一致や各素子毎の対象形状の一致をこの撮像面の大きさでどうやって担保するのだろうかという点
・同じような理由でダイクロイック・プリズムが経時変化でズレるのではないか
などである。

長い間不安に思っていたが、どうやらプリズムをMOSに密着した構造を導入したらしい。頭がいいと思った(笑)。省部品(小型化)、信頼性、低コストが向上できるからだ。プロ用と民生用の違いは、時によっては撮像素子を交換出来るかどうかと言う視点がある。交換がありえない民生用では一体化しても問題ないと言う発想が具現化されているのだ(撮像管時代に現場で交換して再調整した事がある拙にとっては異次元の発想だ)

νmaicovicon(ニューマイコビコン)方式はCCDとCMOSのいいとこ取りと言われるシステムである。これは受光部はCCDで電源部はCMOSという概念で説明されているが

・CCDと違い受光信号のバケツ・リレーがないためスミアーの発生が大幅に少ない
.動作電力が低いため暗電流が抑えられ暗部や増感等にノイズが低くなり2luxでも撮影が可能などと豪語している(笑

拙から見るとターゲット・バイアスが異常に低い真空管(MOSの原理上)というイメージが、ものすごく強い(まぁ真空管(撮像管)は最早死語であるが)

ノイズの最大の原因は暗電流と、撮像面と映像処理回路とのリアルな距離に尽きる。家庭用のカメラは小型化により距離がどんどん縮小してSN比が驚異的に向上しているのも納得できるのだ。

SD100でも上記のプリズム機構を採用することでプリアンプ回路を省略出来たという論文が出ている。まぁ時代なのだろう(笑

面白い考察なので不定期に連載しようと思う。
参考動画は主に夜中に撮影したシーンをリンクした。