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iA機能の考察(HDC-SD100)



SD100に備わっているiA機能は上記の比較画面を見ると非常に面白い。

オート画面を見ると元々ビデオカメラの諧調が狭いのがわかる。テントの白が信号的に飽和し黒から白までの諧調が強制的に決まってしまう。そこで業務用以上のカメラではマニュアルでアイリスを開け黒っぽい中間トーンを上げようとする。テントの白はクリップするが、あえて全体のトーンを明るくしようとする訳だ。

このトーンをカット毎に連続的に維持するためにマスモニや波形モニで明るさの数値を設定し作品の統一トーンを管理するのがビデオ・エンジニアの本来の姿であり決して機材のお守りではない。

ビデオ・カメラにはベースライトと言う発想がある。諧調が狭いため白の質感を重視した絵作りをするときは中間トーン部分に光を足していかないと満足な色再現特性ができないという遺伝子を今でも引いている。ビデオ照明は映画と考え方は同じだがベースライトの思想が違うと言われる由縁である。

もっとも見た目と言う最近の撮影技術の流行は不必要な強い色の再現性を嫌う。絵作りにも流行があるのだ。

家庭用カメラに登場したiA機能はこのような諧調にまつわる絵作りを自動化する実に驚嘆すべき技術だと言う実感がある。黒も白も潰れてしまうような諧調を損なう事がなく中間部分が明るくなっている。ガンマー制御だとしたらカット毎に色の発色が微妙に異なるはずだが継いでも違和感がない。一言でいうとウマイのだ(笑

実に興味深い。同時に家庭用のカメラで撮影しても楽しく収録出来るだろうなと思うような機能だ。

一人で趣味で撮影するに使うには、このSDシリーズは怪我が少ないだろうなと思う。まぁ反面、繊細に制御できるズームリモコンが無いなど致命的な欠陥もある。そのため拙の場合はカット構成がメインとなっている。もっとも機動性を生かすためにカメラ用の安くて軽い三脚を多用しているのでカメラワークと言うのは元々できない(笑

家庭用のカメラ選択は難しいというオチだ(笑