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帰願寺(常陸太田市栄町)


   

近所の真宗大谷派 鶴岡山実悟院 帰願寺(常陸太田市栄町)を訪れた。

帰願寺は豊臣政権が絶頂期を迎えようとする1588年に佐竹18代当主の佐竹義重(さたけ よししげ)によって創建されている。お寺の開基は、当時、久慈郡久米村にあった願入寺の如生上人と伝わっている。このお坊さんは親鸞の血脈であったらしい。佐竹義重は坂東太郎と言われ自国領土拡張に飛躍的な成功を収めているが小田原の北条氏と会津の伊達政宗に挟まれ次第に形成が不利になり始めようとしていた。翌年の摺上原の戦いで伊達政宗に大敗を喫したため長男の義宣に家督を譲って死んだふりを決め込んだようである(笑

ところが1590年に、かねてより昵懇にしていた豊臣秀吉に敵対する北条氏に対する小田原征伐に義重は義宣とともに小田原に参陣し、その後の奥州仕置きまで随身し秀吉から常陸国54万石の支配権を認められるに至った。更に秀吉の後ろ盾を頼みとして常陸中部に勢力を振るっていた江戸重通を攻め、水戸城から追い出し、また府中の大掾氏を降した。そして天正19年(1591年)2月には鹿島・行方両郡の南方三十三館と称される鹿島氏など大掾氏一族の国人領主を太田城に招いて謀殺するなどして常陸国内を統一している(無茶な事をしたものだ)

これは関東に国替えされる徳川家康に対する豊臣秀吉の地政学的な思惑があったようで、上杉景勝も同じような思惑で五大老に引き立てられている。徳川や伊達の動きを封ずると言ったほうが解りやすい。そのため関ヶ原の戦い後、両家とも家康によって国替えや減封の憂き目にあっている(徐封よりましだという考え方もある)

この帰願寺は駒柵にたてられたと伝えられており、1677年に徳川光圀の命により隣地である現在の場所に移されたという。実は筆者が今住んでいるところが本籍では駒柵という地名になっている。ここは戦国期には太田城の外砦があった場所で、隣家のKさんが庭いじりをしていたら矢じりが出てきたよというようなところだ(笑)さらに戦国末期には帰願寺があったという話になる。

常陸太田城 埋もれた古城と言うHPがある
http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Kantou/Ibaragi/Oota/index.htm

楽しげに探検をやられている。その画像に太田城と駒柵の位置がある
http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Kantou/Ibaragi/Oota/Photo/Zu.jpg

この界隈に筆者は住んでいる。

開基にかかわった願入寺は現在は大洗の祝町に移されている。
http://www.town.oarai.lg.jp/~kankouka/miru/info_g_6_417.html

久米村にあった願入寺は現在、正念寺として久米町に存在する。
http://shonenji.web.fc2.com/sub1.html

佐竹義重は帰願寺と馬場八幡宮の再興と造営しか行っていない。現在、馬場町で見る事ができる馬場八幡宮は義重が再興したものである。40才で隠居した義重のどのような心境の変化があったのか微妙に面白い。ちなみに宗派は異なるが真言宗系の寺院は徳川光圀によって潰される確率が高かった。筆者の推測は過去ブログで述べている。佐竹由緒の神社仏閣は狙われたといっていいのだろう。

梵天山宝金剛院
http://audience.studio-web.net/HDdiarypro/diary.cgi?no=124

お会いした事はないが帰願寺の住職のお名前も駒柵さんと言うらしい。栄町に一つしかないお寺で、なおかつ近所なので季節の変わり目にはお邪魔してみたい。

余談となるが今回の撮影は以前から使っていた家庭用のカメラのHDMI端子からプロ用の収録装置であるAtomos Ninjaを使っている。HDMI規格は家庭用規格でありながら唯一放送規格より優れものの伝送特性を持ちカメラの非圧縮映像信号をデジタルで掃き出す。といっても3単子ながら家庭用の1/6インチという極小のカメラ撮像素子画像がどの程度までの再現性があるのか見当もつかなかった。以下が近所の実験撮影映像である。

ほぉ〜なかなかいけるやんというのが感想で、これは有り難いというのが正直なところだった。というのも機器全体の重さが圧倒的に軽くなり(周辺を含めて家庭用で固めるとそうなる)機動性が抜群に上がる。極端に言うと歩き回っているだけの負担となるのだ。撮影も体力がないと色々なアイディアが出てこない。このラインもちょっと探求してみようとの思いが強くなった(調子に乗って高い所から落ちないように気をつけよう(笑))そこで実際に近所のお寺まで歩いていって収録したのだった。

こういう収録環境だとカメラを見る目が違ってくる。家庭用でも、撮像素子の面積が大きくてレンズが大きくてHDMI端子が出ているのが最低条件で、後はプロ機にない「空間光学手ぶれ補正」みたいな最新の機能があれば極楽撮影環境が構築できるなどと思ってしまう。これも発表空間がネットであるという前提となるが、有り難い時代になってきている。

実験映像はフリー音楽素材MusMusを使用させていただいています。
http://musmus.main.jp/




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